TRIFARI


◆TRIFARI
1800年代中頃Luigi Trifariは生まれ故郷であるイタリアのナポリで一流の金細工職人をしていました。彼は小さいながらも繁盛している工場を所有していました。
1883年、のちにTrifari社を設立することとなる、孫のGustavo Trifariが生まれ、この工場で金細工の技術を学びました。
1904年、Gustavoはアメリカへ移住しニューヨーク市でジュエリーデザイナーとしての仕事に就きます。その6年後の1910年に叔父と共に、Trifari&Trifariという彼にとって初めての会社を設立しました。それから2年後、Gustavoはすぐ独立し、ハイクオリティジュエリーの製作をめざしTrifariという会社を創業します。1917年まで社長兼デザイナーをしましたが、この年に優秀な販売員であるLeo Krussmanを会社に迎え入れ、翌年1918年にはTrifari and Krussmanへと社名も変えました。さらに1923年にはCarl Fishelというこれまたトップクラスの販売員が会社に加わったことで、Trifari,Krussman, and Fishelとの社名になりました。
こうして会社は少しずつ着実に大きくなってゆき、1930年代はTrifari社にとってかつてないほど傑作を世に送り出したした時代になりました。これは、それまでカルティエやヴァン・クリーフ・アーペルで活動していた業界屈指のデザイナーAlfred PhillipeがTrifari社のデザイナーになったことによります。Alfredの力でTrifari社は、Coro社に次いでアメリカで2番目に大きなコスチュームジュエリーブランドへ発展しました。ほかにもJean ParisやAndre Boeutなど多くの人気デザイナーのデザインをたくさん取り入れ、Trifari社は非常に広い価格帯かつ非常に多様なスタイルの製品を生み出しました。むろん、価格やスタイルを問わず、GustavoがLuigiから学んだ素晴らしい職人技はすべての製品に生きており、今でもTrifariの製品には多くのファンやコレクターが存在しています。